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ちょっと怪しいお金儲けのお話

クラブDJイベントのオーガナイザーで儲けた話と、調子に乗ってレイヴ開催で大失敗した話

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今回は「実力もないのにクラブDJとして儲けた話と、大損をした話」をご紹介差し上げます。

私は若い頃から、いかに楽して儲けるかだけを考えていたダメ人間で、様々な事に手を出しては失敗したり、たまには成功したりと回り道ばかりをしてきました。少年時代から人のマネばかりしており、うまい話にはすぐ乗って、そのあげく痛い目をみることも。

若い時にはDJの真似事をはじめて、クラブでレギュラーを持つようになりましたが、テクニックや選曲の良さでレギュラーを持てたワケではありませんでした。

 

クラブでイベントを開く

ある地方都市に住む私は、仕事が終わってからはディスコやクラブに入り浸ります。ディスコの場合はお店の専属のDJがいますので、DJはせずに遊ぶだけでしたが、クラブではレギュラーパーティーのない日は、日替わりでDJが入り、それぞれの単発イベントを打つことが出来ます。

某クラブの毎月第2水曜日の枠が空いていたので、当時の友人とイベントを打ちたいと店長に話すと、空いてるから別にいいよとの返事でした。その地方都市の某クラブでは下記の契約でイベントを打ちます。

『お客さんの人数が30人以上入った場合』

入場料金の50%がイベント主催者(オーガナイザーといいます)の取り分です。例えば50人入って入場料金が2500円の場合、
1250円×50人=62500円がオーガナイザーに支払われます。オーガナイザーは、その62500円を出演DJ達と自由に分けます。

ちなみに100人越えは60%でしたから、仮に2500円で100人入ると、1500×100=150000 という計算になります。

※集客数が30人より少ない場合は支払われない契約です。しかし、店長と仲良くなってくると、仮に29人しか入らなくても、オマケしてくれて、少しだけですが支払われていました。

入場料金の残りのパーセンテージと、ドリンク代金はお店側の売上ですので、いくらお客さんが飲んでもオーガナイザーにバックはありませんでした。

こういった契約形態は地域やお店毎に違いますし、イベントの規模でも変わります。金曜・土曜のレギュラーになると、料金も高くなり、それなりの人数が入るのです。

例「3500円のイベントで200人集客」
2100円×200人=420000

さて、私は第2水曜日の夜に友人とイベントをスタートさせますが、最初のうちは全く集客できません。交通費を考えたら赤字です。しかし、「俺、クラブでDJやってるよ」と言いたいだけでしたから、赤字に対して不満は特にありませんでした。

しかし、ある大学生との出会いが転機となります。

 

DJをやりたいと言ってきたBくん

「すいません、そのレコードのジャケット見せて貰えませんか?」と、DJの真っ最中に声をかけて来た大学生のB君は、私からレコードジャケットを受け取るとメモをして、ありがとうございましたと丁寧に挨拶をして、DJブースの近くでブース内を見ていました。

それは私の選曲が素晴らしいからというわけではなく、実はクラブでは良くある光景です。いまかかっていた曲名を知りたいのです。B君の風貌から、おそらく本当に音楽が好きな真面目な人なんだなという印象です。

自分の出番が終わり、大学生B君と話をすると、彼はDJをやりたい、機材とレコードは持っているが、お店ではまだプレイしたことがないとのこと。「DJ募集してませんか?ノーギャラで全然良いので出たいです」と笑いながら聞いてきたので、うちのイベントはご覧のとおり人気があまりないから、B君がお客さん呼べるなら、今度やってみる?と返答します。

「マジっすか!やりますっ!」の言葉と嬉しそうな顔を見ながら連絡先を交換して、B君はメンバーになりました。よくあるのはデモテープやデモCDを最初に貰うのですが、なにぶん人気のないイベントですから、お客さん呼べるならば即採用でした。

その後、次回分のフライヤー(宣伝用のチラシ)とチケット30枚を渡して、「じゃあ頑張ろう!」と軽い打ち合わせだけします。

 

デビューイベントのため、客入りは盛況

次のイベントでは、B君は一番手でプレイするのですが、デビューイベントですから、私達がびっくりするくらいに集客するのです。大学のサークルメンバーが応援に駆けつけて、開店と同時に50人くらい来店します。渡したチケットは30枚でしたから、慌てて私達他のメンバーが、店の入り口で、B君の友達すか?と聞いて余ったチケットを売るのです。

※チケットが無い場合は当日料金になり、少しだけ値上るため。

B君のテクニックや選曲は特に普通の印象でしたが、集客力がダントツに違うのです。イベント終了後にまたミーティングをするのですが、素朴な音楽少年である大学生B君には欲がないのか、また次回も一番手で良いし、ギャラもいらないと。
1番集客しておいてノーギャラはさすがに問題なので、お店からのバック料金を参加者の人数で割って渡しました。

 

次のイベントでもBくん人気は衰えず。そして…

次のイベントでも集客人数は衰えず、スタート前からお客さんが、店の前に並びます。すると、何回もそんなイベントを続けていくと、次第に人気のイベントという噂になり、本物の新規客や、他の曜日の常連客も来店するようになります。

半年もすると第2水曜の不人気のイベントが、第4金曜に移ることになります。その頃には金曜夜という事もあり、自然流入の新規客も出てきて、フロアがパンパンになるほど繁盛します。B君の他にも別の大学生のメンバーを入れて、私はオーガナイザーに専念して、ともかく集客だけをひたすら目指します。

そんな時、お店でスキンヘッドの30代後半の男性から声をかけられます。彼は富山県で小さな電気屋を営む男性で、長野県の山で真夏にイベントを打ちたいと。ただ、イベントをやりたいが、DJやレンタル機材屋などのツテもなく、いまは協力者を探していると。とりあえず連絡先を交換して、後日喫茶店で友人と一緒に会うと、予算として100万程度ならば用意できるし、開催場所も押さえるから、力を貸して欲しいと。

私はとても興味があるが、我々にはお金はない。ただ、参加者は何人でも集められる、それでも良ければやりたい、ギャラはイベント終わって収支が確定してからでも良いと伝えます。スポンサー誘致も含めて、本当に協力してくれるなら儲けの15%~20%のギャラを私と友人にそれぞれ払うと。

 

やってきたレイヴのチャンス!

「やりましょう!」と返事をして、参加者集めと、フライヤーの作成と、レンタル機材屋と、その機材の設置をする会社を見つけます。そして参加者の中には有名なDJもドイツからゲストで呼び、長野県での野外イベント(一般的にはレイヴといいます)の開催準備は本格的にスタートしました。

クラブの店長からスポンサー企業の担当者を紹介してもらい、スポンサー契約をして、運営資金の確保も行います。

また、レイヴには屋台の出店が楽しみの一つでもあります。車で販売出来るケバブ屋やタコス屋さんなどにも声をかけて参加を募り、レイヴ会場の管轄警察署と地域の青年団にも挨拶にいき、地元の役場の方や、道の駅の方には招待券を配り、イベント日が近づくと他のレイヴにも顔を出してフライヤーを配り、本当に大忙しの毎日になります。

仮に5000円で1000人の集客が出来れば、500万の入場料金の売上となります。そこに、ケバブ屋、タコス屋、焼きそば屋などから貰う出店料や、スポンサー飲料メーカーからのスポンサー料金なども合わせると、ゲストDJへのギャラや宿泊費、機材レンタル屋と設置屋に支払いをしても、400万近く現金が残る試算です。

そうすると最低60万は私と友人に入ると。もしかしたら、1500人、いやいや2000人集客できるかもしれないとテンションだけは上がりました。

そして、レイヴ当日。

 

レイヴ当日、まさかの台風!

会場となる長野県の某場所では、前日からの台風により、山の中は雨で酷いことになっており、集客人数はわずか150人に届かず。

大赤字もいいところで、ケバブ屋などの店主がガンギレで、こんな人数しか入らないなら、参加料はもっと安くしろと突っかかってきます。そして、スキンヘッドの30代後半男性からは、「君が悪いわけじゃないんだけどなぁ、しかし情けない」と素っ気なくされ、私達は「まさかのno money!」です。

イベント終了後の清掃が終わると逃げるように長野県を脱出しました。

そして、私と友人は静かに引退しました。

本件で学んだことは、いくつもあります。

良かったことは、

・意外と簡単にスポンサーはつく

・地元の方とコミュニケーションを取っていると、いろいろ助けてくれる

・警察は嫌な顔をしていたが、あらかじめ話を通せば許可はすぐおりる

・移動費や他のレイヴへの参加費などは早い段階で精算していたので、自腹ではなかった

・海外からゲストを呼ぶと、本人だけではなく通訳の金額や、楽屋にはフルーツは◯◯、飲み物は△△を準備すること等の細かいルールを知る事が出来た

・キャンプ用品を持ってきている人が多く、たいがいコールマンのチェアーを持っていると知ったこと

 

悪かったことは、

・どんなに準備しても天候には勝てない、そして天候の悪さはオーガナイザーの責任となる

・ケバブ屋さん達は売上が無いと、準備した素材を捨てるしかなくなるので、怒るととても怖い

・とても広い会場で、大雨で150人程度だと、みんな車から出てこないのでフロアはガラガラである

 

そして、雨とはいえ、楽屋がわりにしていた小屋では細くて大きなクモがいたことと、山は夏場でも夜は寒いと知ることが出来ました。

こうして私のクラブDJ/オーガナイザーとしての活動は静かに終わりました。

 

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