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お金に目がくらんで起こった事件

大手メーカーの社員からキックバックの話を持ちかけられた結果

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4年ほど前に友人が起こした「大手メーカーからのキックバック事件」をご紹介致します。

私の友人であるH氏は、個人事業主として、システム開発業を何年もしていました。

大手企業から何社も経由して降りてくるシステム開発案件、それは建築業界のJV(※ジョイントベンチャーの略。合弁事業のこと)同様に、友人H氏の手元には、安価な開発料金しか残りませんでした。
しかし、毎月のように何かしらの案件があるため、生活には困っている様子はありません。

H氏の趣味は社会人サークルで、飲みに行ったり、温泉やバーベキューなどを定期的に楽しみ、あわよくば女の子と知り合いたいというところで、はたからみると完全にリア充でした。そんなH氏が食事会で、ある男性と知り合います。いわゆる有名メーカー勤務の営業マンのX氏と友人H氏は、すぐに仲良くなります。

何度目かの飲みの席でX氏は言います。

「サーバーの開発者で知り合いの方はいませんか?実は私の会社で、数ヶ月だけ稼働するサーバー案件があります。社内稟議はまだですが、上司には、私の後輩でサーバー開発者がいるので、私の後輩にやらせるとして、案件はスタート待ちですが、後輩の仕事の都合で断られてしまった。H氏の知り合いの方でやってくれる人を探して欲しいのです。」

H氏は、知り合いに声を掛ければ、いるかもしれないと答えます。

するとX氏は小さな声でH氏に「何とかやってほしい、上司はIT素人ですから、支払いの金額感も言い包めることが出来ます。金額高めで案件を進めるので、H氏と私で、紹介料として、少しお小遣い作りませんか?」と言います。

つまり、簡単に説明しますと、本来であれば1500万円くらいの金額感ですが、何とか2000万くらいにしますから、多く請求した金額を2人で分け合おうと。

H氏は友人に聞いてみますと答えて、儲けるぞ!と意気投合したそうです。

共犯者の人材を紹介するだけで30~50万のマージン

その後、H氏から私に連絡があり、私の会社でサーバー案件をやれる人材はいないかと相談に呼び出されました。私は会社に聞かないとわからないが、持ち帰り案件であれば、何とか出来るかもしれないが、客先常駐だとほぼ無理だと答えました。

確かに案件規模から1500万は妥当ですが、急な案件で、そもそもサーバーは専門ではないから出来るだろうかという思いがありました。するとH氏は私に、30~50万くらいなら紹介料を払えるから、何とか力を貸してほしいと言われました。

私は迷いました。紹介料はほしい、しかし会社の人材を使うことは非常に危険、確実にバレてしまうと。私も友人に聞くとだけ答えてその場を収めました。

後日、H氏から、X氏を紹介したいから時間が欲しいと言われ、渋谷のファミレスに呼び出されました。

「H氏から聞いていると思いますが、紹介料を払うので紹介してほしい」という話でした。

確かに紹介するだけで、その金額が入るなら美味しい話だと答え、しかし現実として、見つけられるかどうかと話す私に、H氏とX氏は何とかお願いしますと。
食事をご馳走になり私は自宅へ帰り、ネットのクラウドソーシングサイトを使い、手当たり次第にメールを送りました。

大手企業案件で、公にしていないサーバー案件があります、数ヶ月だけの稼働で1500万程度です、NDAを締結してからならば、詳しく話せますが、協力できませんか?と。

すると少しした頃に、神奈川に住む男性から、まだ可能なら応募したいと連絡があり、すぐに私はH氏と3人で会う段取りを組みました。

相見積もりでぼったくりがバレ……?

3人で新横浜の喫茶店で待ち合わせをして、H氏の説明で開発者は納得して案件スタートとなり、X氏も含めてのキックオフ飲み会(※「キックオフミーティング」の省略表現。新しいプロジェクトが始まる際に行われる、決起会のようなもの)が後日開催となりました。

開発者Y氏はとても優秀な方で、おおよその見積りから、大まかな開発計画や過去の実績説明の書類まで準備してきていました。

数日後に、X氏の上司との契約書締結のために、X氏の会社へ開発者Y氏も含めて訪問しますが、私はそもそも他の会社の会社員であり、自分の名刺は会社の名刺しかありません。ですので、私は開発者側の1人として(開発チームのリーダーとして)訪問をします。

そして、ここで大きな問題が発覚します。

上司は独自に見積りを数社に取り、1350万や、1400万前後で開発できる企業を知っていたのです。そうとも知らず、H氏が提出した見積りは1900万円、当然のように、考えておくという冷たい対応でした。

その晩、X氏も含めて、H氏、開発者Y氏、そして私の緊急会議をファミレスで開催し、X氏は何とか見積りを通すから、何か他社との差別化を図れと言います。しかし、開発者Y氏は、上司のおっしゃる事が正しいと思うので、今回は諦めますと。

すると、H氏とX氏は怒り出し、何とか進めるから頼むと力強く開発者Y氏に話をします。私は正直なところ、とても面倒に感じてきて、このまま案件無くなれば良いのにとまで思ってしまい、開発者Y氏に対して申し訳ないなという気持ちでした。

どのようにしてX氏が稟議を通したかはわかりませんが、1900万の金額は通過して、案件スタートは確実となりました。しかし、開発者Y氏からメンバーに恐ろしいメールが飛びます。

「いろいろ考えましたが、辞退したい」

ついには耐えきれず、罪を告白する

X氏は私に電話をかけてきて、「あんたの紹介した開発者だ、責任を取れ、早く次を見つけろ、こっちは会社でスタートさせてしまった」という意味合いの怒号が電話から飛び出します。
H氏に連絡するも、X氏と同じような事をいうばかりです。

納得がいかない私はH氏を呼び出し、「そもそも上司が相見積もりを取って開発会社を見つけていたのに、強行したのはH氏とX氏だ。私はあの時点で終わったと思っていた、開発者Y氏もそうだ。しかし2人は怒り出して無理やり進めた! そりゃ付き合いの薄い開発者Y氏は、嫌がるよ」と率直な意見を言いました。

「もしも揉めたら、裁判なんかだと、確実に負けるよ、私達はね」と言いました。

後日、X氏から怒りの電話が私にありました。裁判って何だよと。私は本当に面倒になったので、X氏の上司に電話をして、事の真相を簡単に説明し、開発者Y氏と3人だけで会いたいと申し出ました。開発者Y氏にメールで経緯を説明し、3人でお会いする段取りを行いました。

再度、新横浜の喫茶店で、X氏の上司、開発者Y氏と私は、正直に話をしました。御社のX氏から、キックバックするから案件を受けて欲しいと言われている、途中でやめようとなったが、ふざけるなと脅されている。開発者Y氏は被害者である。私も最初は紹介料が欲しかったが、ここ最近のX氏とH氏との打合せは恐怖でしかない。弁護士にも相談していると。(実際に弁護士に1回だけ無料相談に行っている。)

上司は返事は持ち帰りますとだけ言い、理由が何にせよ、X氏のした事は犯罪行為で、私と開発者Y氏は被害者でもあるとわかってくれたとのこと。

最終的に、X氏はクビに。そして…

その後、上司が会社に報告したようで、X氏は退社、私はお咎めなし、開発者Y氏の事前準備等で手が動いた分だけ、少しだけだが料金を支払ってくれると。

私も一口噛んでいたので、少しだけでも料金が欲しいと思いましたが、言い出せる雰囲気ではありませんでした。しかし、上司の方から後日連絡があり、営業料金の名目で支払いたいと申し出があり、ほんの少しですが料金が支払われました。

ちなみにH氏は、X氏の上司から大層なクレームが入り、後日謝罪に行ったとのことでした。

その後、X氏はもとより、開発者Y氏、H氏と合う事はありませんでした。

この件で私が勉強になったのは、お金が人を変えてしまうという事、特にX氏とH氏の変貌ぶりに恐怖を感じたことです。

X氏とH氏が怖い人だという恐怖ではなく、早く逃げ出さないと、こちらも犯罪に巻き込まれるという恐怖感です。

無料相談の弁護士先生のアドバイスや、過去の事例などはとても勉強になり、相談した日の夜には議事録まで送付頂きました。

本当に困った時は、すぐ相談ですね!

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